コラム

認知心理学とは

2026.6.25 心理
  • 認知心理学
  • こころ検定(R)

【目次】

    1. 1.心を情報処理で解き明かす
    2. 2.記憶と認知の進化を探る
    3. 3.心を読み解く新しい視点
    4. 4.認知は変わる、使える力に(2026/6/25)

 

1.心を情報処理で解き明かす

心理学の代表的な分野の一つに、認知心理学があります。
認知心理学は、私たちの心の過程を情報処理という観点から理解する学問です。

認知心理学は現在の心理学の主流であり、基礎・応用・臨床のすべての領域において重要な位置を占めています。
広義には知的機能の解明に関わる心理的過程全般を指しますが、狭義には1950年代後半以降に情報科学の影響を受け、人間を一種の高次情報処理システム(超高性能なパソコン)と見なす人間観に基づき、相互に関連する情報処理系を仮定し、そこで実現される情報処理過程の解明によって心的活動を理解しようとする心理学の一分野と定義されています。

日本には日本認知心理学会という学術団体があり、2018年度には9月に年次大会が開催されました。
現在の認知心理学は、情報科学や言語科学と密接に関係する認知科学や脳科学との連携のもとで発展しています。

2.記憶と認知の進化を探る

認知心理学の代表的な研究領域として、記憶に関する研究があります。
初期の認知心理学では、人間の記憶について、特定の情報が比較的安定した構造を持つ貯蔵庫を通じて逐次的に処理され、その過程における処理容量の制限が、特定時間内の心的活動に影響を及ぼすと考えられていました。

しかし現在では、特定の処理が完了した後に系列的に情報が処理されるとする見方は減少し、むしろ相互に影響し合う並列処理的な観点が主流となりつつあります。
認知心理学では、心的活動を汎用的な目的を持つ記号処理システムと見なし、知的行為に含まれる処理システムの理解と、その運用を可能にする表象の解明を目標としています。さらに近年では、処理の並列性に加えて分散性も考慮し、神経結合を模したより微視的なレベルからモデルを構築する、非記号論的なアプローチも盛んに行われています。

このように、人間=パソコンという比喩に基づき、心を情報処理システムとして捉える観点から研究が進められているのです。
認知心理学の発展は、その誕生以前に心理学で主流であった行動主義との対比によって特徴づけられます。

学習心理学者・行動分析学者であるワトソンらに代表される行動主義は、観察可能性と論理実証性を重視し、観察可能な刺激と反応の関係の記述によってのみ行動を説明しようとする研究姿勢をとっていました。
その結果、多くの現象を刺激と刺激、あるいは刺激と反応の連合によって説明することに成功しました。

しかし、人間の心理はそれだけで完全に説明できるわけではないことも徐々に明らかになっていきました。

 

3.心を読み解く新しい視点

認知心理学の代表的な研究領域として、記憶に関する研究があります。
初期の認知心理学では、人間の記憶について、特定の情報が比較的安定した構造を持つ貯蔵庫を通じて逐次的に処理され、その過程における処理容量の制限が、特定時間内の心的活動に影響を及ぼすと考えられていました。

しかし現在では、特定の処理が完了した後に系列的に情報が処理されるとする見方は減少し、むしろ相互に影響し合う並列処理的な観点が主流となりつつあります。
認知心理学では、心的活動を汎用的な目的を持つ記号処理システムと見なし、知的行為に含まれる処理システムの理解と、その運用を可能にする表象の解明を目標としています。さらに近年では、処理の並列性に加えて分散性も考慮し、神経結合を模したより微視的なレベルからモデルを構築する、非記号論的なアプローチも盛んに行われています。

このように、人間=パソコンという比喩に基づき、心を情報処理システムとして捉える観点から研究が進められているのです。
認知心理学の発展は、その誕生以前に心理学で主流であった行動主義との対比によって特徴づけられます。

学習心理学者・行動分析学者であるワトソンらに代表される行動主義は、観察可能性と論理実証性を重視し、観察可能な刺激と反応の関係の記述によってのみ行動を説明しようとする研究姿勢をとっていました。
その結果、多くの現象を刺激と刺激、あるいは刺激と反応の連合によって説明することに成功しました。

しかし、人間の心理はそれだけで完全に説明できるわけではないことも徐々に明らかになっていきました。

4.認知は変わる、使える力に(2026/6/25)

認知心理学は日々発展しており、研究アプローチや主流となる概念にも変化が見られます。従来は、認知に関するバイアスや歪み、偏りなどが研究の中心でしたが、近年では認知の柔軟性に注目が集まっています。この流れの中で、人間の認知は単に偏っているのではなく、状況に応じて変化するものであるという考え方が広まりつつあります。

また、認知心理学は隣接領域である知覚心理学との統合的な研究も進んでいます。たとえば、カップの形や薄さが味の感じ方に影響を及ぼしたり、商品のブランドイメージが知覚に影響を与えたりすることが明らかになっています。さらに、商品のパッケージの色や形を変えることで、その商品の味の印象自体を変えられることも分かっています。これらの研究成果は、現実の知覚が純粋なものではなく、文脈に強く依存していることを示唆しています。

加えて、文字のフォントや形が感情に影響を及ぼしたり、文章の読みやすさが意思決定に影響を与えたりすることも明らかになっています。これらの知見は、UI/UXや広告分野にも応用されています。したがって、現代の認知心理学は、商品・サービスの「売れる仕組み」を設計する上で重要な示唆を与える学問領域となっています。

さらに、認知心理学は産業・組織心理学の分野でも活用されています。産業・組織心理学は、前述のようなビジネスや消費者心理に関する研究に加え、人間の労働のあり方についても研究しています。認知心理学の最新の知見は、産業場面におけるヒューマンエラーの防止、判断ミスの予測、注意力の管理、医療ミスの防止、交通事故の分析などに応用されています。

 

・初回投稿:2018年10月3日

・リライト及び新規追加:2026年6月25日 

 

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部 「つぶやきコラム」は、医療・福祉・心理学・メンタルケアの通信教育スクール「TERADA医療福祉カレッジ」が運営するメディアです。 医療・福祉・心理学・メンタルケア・メンタルヘルスに興味がある、調べたいことがある、学んでみたい人のために、学びを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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