心理

2019/7/25

Society5.0 とは

Society 5.0とは、新しい社会の形として、世界中で注目されている概念です。日本においても、ヘルスケア・メンタルケアという観点から注目されています。

Society 5.0とは、21世紀型の新しい社会の形として、注目されている概念です。


日本においては、内閣府や経団連が掲げる社会改革のプロジェクトとして進められています。


「Society 5.0」という名称からも分かる通り、これは「社会の第5の段階」を意味しています。


従って、Society 1.0から4.0までの4段階がこれまでの社会の形としてあり、5.0は「近い将来、実現される社会」ということになります。


では、1.0~4.0、そしてSociety 5.0とは、具体的にどのような社会なのでしょうか。


まず、Society 1.0とは、いわゆる「狩猟社会」のことを指します。


これは農業が開始される以前の社会であり、石器時代などの動物を狩ることで食糧確保をしていた時代になります。


続いて、Society 2.0とは「農耕社会」であり、狩猟から農業へと社会構造のポイントが移行した段階です。


その後、Society 3.0の時代になりますが、これはかなり時代を経た段階であり、具体的には産業革命後の社会です。


従って、Society 3.0は「工業社会」であり、漁業や農業に加えて、工業がスタートし、社会の中心となっていった段階です。


この段階において、向上による大量生産の時代に入り、経済学的な需要と供給のバランスや、宣伝・広告の重要性などがクローズアップされはじめました。


さらに時代が下った段階でSociety 4.0の社会がスタートします。


これは「情報社会」であり、インターネットの誕生・普及およびパソコンや携帯電話の普及です。


あらゆる情報が電子化され、紙媒体から電子媒体へとシフトし、時間・場所に縛られない自由度の高さが特徴となります。


そして、これからの「近い未来」の社会であるSociety 5.0は「情報を活用した人間中心の社会」というものになります。


まず「人間中心」という部分ですが、では1.0から4.0までの社会は、私たち人間が中心ではなかったのかという疑問を感じるかもしれません。


実は1.0から4.0の社会に関しては、必ずしも私たち人間が中心ではないケースも多かったのです、1.0である狩猟社会は人間と“狩られる側”の動物は50 vs 50、もしくは“狩られる側”の動物の方が有意である場合も多いのです。


動物側の反撃に合い、人間側にけが人や死者が出る可能性もあります。


また、一定期間、狩りの失敗が続き、食糧の確保が困難になってしまうと餓死してしまう人も出てきます。


農耕社会である2.0も1.0同様に、人間が完全な中心ではありません。


農業は気象に左右される部分が多いため、私たち人間がコントロールできない要素が強いわけです。


そして、天候不順が続けば、食糧確保が困難となり、餓死者が出てしまう可能性もあります。


3.0の段階になると、食糧確保や生命の危険という問題からは、ある程度脱却することができました。


しかし、産業革命による工業化が急加速することで「人間が置いてきぼり」になってしまうということが多くなりました。


これまで人間が100人で進めていた仕事が工業化によって、10人でも対応可能になれば、90人が“クビ”になってしまうわけです。


工業化は人間にとって便利なはずでしたが、それ以上に「機械に取って代わられる」という状況も発生し、機械中心の社会という要素もあるわけです。


さらに、4.0の情報社会ですが、あらゆる情報を電子化して、便利に活用することができようになったものの、大量の情報の中から「正しい情報」を取捨選択することは難しく、私たちは情報に振り回されるようになってしまいがちです。


つまり、情報中心の社会という要素が強かったわけです。


このような過程を経る中で、Society 5.0は私たち人間が中心であるということを前提として、情報をより有効に活用していこうという社会なのです。


これは、21世紀型の参加型社会であると言い換えることができます。


より具体的には、個人が自助努力で健康を管理し、国の関与を最低限に抑え、社会保障や福祉制度に依存しない社会。


予防・セルフケア重視で、ビッグデータやITを活用し「自分で自分の健康を管理する」ことで、医療費負担や介護福祉問題を改善・解決する社会、ということになります。


従って、自分で自分の健康を管理している人こそが、社会に参加している人と認められるということです。


この健康管理にITを活用することが必須となるので、様々なデジタル・デバイスによる測定・評価を、個人が手軽に実施できるということです。


そして、これはメンタルへルスにおいても同様です。ウェアラブル心拍センサーなどのデジタル・デバイスを活用することで、ストレスは目で見て確認でき、数字で分かり易く理解できるようになります。


こういった技術を活用することで、ストレス・マネジメントや精神疾患の予防も可能となります。


このような、IT・デジタルをフル活用し、情報を私たちが120%活用していくということで、より良いライフスタイルを構築し、ヘルスケア・マネジメント、メンタルへルス・マネジメントをセルフケアという段階で進めていける社会がSociety 5.0なのです。


心理学では、社会心理学という分野で、人と社会における“こころ”について研究が進められています。


文部科学省後援こころ検定(R)4級の第5章で、社会心理学について概観していますので、ご興味・ご関心がある方は、是非、勉強していただければと思います。

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