コラム

12月生まれの心理学・カウンセリング・メンタルヘルスの専門家

2017.12.21 心理
  • 遊戯療法
  • 学習心理学

心理学・カウンセリング・メンタルケアの専門家には、12月生まれの著名な先生方がいます。

 

 

▶マーガレット・ミード

1901年12月16日生まれのアメリカの文化人類学者であるマーガレット・ミードは文化という観点から心理学にも多くの影響を与える研究を実施しました。

 

ミードは子どもが文化を獲得していく社会化過程について、特に育児のやり方に着目して、フィールドワークによる研究を実施しました。
育児様式がパーソナリティをどのように規定していくかを課題とした文化とパーソナリティに関する研究が隆盛を迎える中で、ミードはその中核ともいえる存在となりました。

 

なかでも「男らしさ」と「女らしさ」は文化によって作り上げられるものであり、社会によって大きく異なっていて、普遍的なものでないという知見は、文化人類学だけに留まらず、社会・文化心理学などの関連領域を超え、社会学、政治学、法学などに衝撃を与え、現実の社会のあり方にも大きな影響を及ぼし続けています。

 

▶アンナ・フロイト

1895年12月3日生まれの心理学者・精神分析家であるアンナ・フロイトは、精神分析の創始者であるジグムント・フロイトの末娘で、正統フロイト派に属する専門家です。
父であるジグムント・フロイトがドイツのナチス政権に追われてロンドンに亡命した際、アンナも行動をともにし、以後イギリスを中心に活動をスタートさせます。

 

アンナは父の提唱した防衛機制論を発展させ、自我の健康な働きを強調して精神分析的自我心理学の基礎を作り出しました。
また、アンナの研究業績として大きいのは、何といっても精神分析を子どもに適用して遊戯療法を始めたということです。
★子供への心理療法に関する記事はこちら

 

しかし、児童分析のあり方をめぐって、メラニー・クラインと激しい論戦を繰り広げたこともありました。

 

▶ミルトン・エリクソン

1901年12月5日生まれのアメリカの心理療法家・催眠療法家であるミルトン・エリクソンは特に催眠療法の分野における業績が高く評価されています。

 

エリクソンはそれまでの催眠療法における常識を覆し、間接暗示を様々に工夫して催眠誘導を実施し、患者の治療・支援を行いました。
エリクソンの患者に対する観察は非常に細かく、目的の心理行動を出現させるために、家族の相互作用を変えるための課題、リフレーミング、物語などを用いた様々なストラテジー的治療を工夫しました。

 

エリクソンの出現によって、催眠療法は従来からの型にはまった催眠誘導や暗示技法にこだわらない、幅広いものへと変化しています。

 

▶アルバート・バンデューラ

1925年12月4日にカナダのアルバータ州で生まれたアルバート・バンデューラは、ブリティッシュ・コロンビア大学で心理学を学んだ後、アイオワ大学の大学院に進学しました。

 

そこで博士号の学位を取得した後、ウィチタ・ガイダンス・センターなどで臨床経験を積み、1953年にスタンフォード大学に移り1964年から同大学教授を務めました。

 

バンデューラの功績として、社会的学習理論を提唱したことがあります。
社会的学習理論は行動主義的学習理論の流れに沿ったもので、ウォルターズと共同して、社会化とパーソナリティの発達の問題に取り組みました。

 

バンデューラの理論の最も独創的な概念は、代理強化であり、他者の遂行とその帰結を観察することは、学習を生起させるのに十分であるというものであると提唱されました。
近年では、学習心理学(行動分析学)の研究や実験が個人内の認知過程を重視する方向へと新しい展開をみせており、社会的学習理論は社会的認知理論として発展しています。

この理論では、行動、環境要因、および個人要因の3つの要因が相互に影響を与え合い、互いの決定因になるという相互決定主義の立場をとるものとなっています。

 

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この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部

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