国際光デーと心理学には、どのような関係があるのでしょうか
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日本では365日のすべてに何らかの記念日が制定されています。5月30日は「消費者の日」に制定されています。これは、日本政府が1978年に経済企画庁(現・内閣府)の主催により制定したものです。日付の由来は、1968年5月30日に、消費者の利益を守ることを目的とした「消費者保護基本法」が公布・施行され、その10周年を記念したことによります。
また、法律の施行20周年となった1988年から、5月1日~5月31日は「消費者月間」とされ、全国各地で消費者の権利を守るための啓発運動が実施されています。さらに、警視庁では消費者被害の未然防止を目的として、5月1日~5月31日を「消費者被害防止月間」としています。なお、関連する記念日として、3月15日は「世界消費者権利デー」、5月18日は「消費者ホットライン188の日」となっています。
では、消費者と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。
心理学の応用分野である産業・組織心理学において、消費者の心理や行動についての研究が行われています。消費者行動の研究では、消費者の商品・サービスの購買・使用に関わる情報処理や意思決定の心理的・行動的過程全般が対象となり、マーケティングや広告施策の立案など、さまざまな場面で活用されています。
消費者心理学の初期は1900年代前半にさかのぼります。この時期には広告心理学が誕生し、産業化とともに広告が拡大する中で、ウォルター・ディル・スコットなどにより、感情や暗示が購買に影響することが示唆されました。この段階の研究では、人間は理性的に商品を選ぶというよりも、感情や印象によって購買が決まることが明らかになりました。
その後の1950~1970年代の中期には、消費行動の動機や潜在意識に関する研究が進められました。これは精神分析の影響を受けたものであり、アーネスト・ディヒターなどによって研究が展開されました。たとえば、無意識的な欲求が商品を心理的象徴として解釈させることで、購買行動に影響を与えるのではないかと考えられました。たとえば、自動車の購入・所有は社会的ステータスの象徴であり、香水は魅力や自己表現の象徴であるといったように、商品やサービスには何らかの代替的・象徴的な機能があり、人は無意識のうちにこうした影響を受けて購買していると考えられています。
1970~1990年代には消費者心理学は発展期を迎え、認知心理学の導入によって、人間の情報処理におけるブランド評価や意思決定モデルの研究が進みました。具体的には、ヒューリスティックや態度形成モデルなど、認知心理学・社会心理学の要素を取り入れた研究が行われました。
2000年代に入ると、行動経済学や神経科学の要素が強化され、人間の非合理的な側面の科学的解明が進められるようになりました。代表的な研究者として、ダニエル・カーネマン、エイモス・トヴェルスキー、リチャード・セイラーなどが挙げられます。これらの研究により、人間は必ずしも合理的ではなく、文脈や感情、フレーミングの影響を強く受けることが明らかになりました。
消費者心理学の活用事例として、価格戦略(プライシング)におけるアンカリング効果があります。これは、最初に提示された価格が判断の基準となる現象です。たとえば、通常価格1万円の商品がセールで5,980円になると安く感じられるといった例です。また、初期設定が選ばれやすいデフォルト効果も広く活用されています。たとえば、サブスクリプションの自動更新や臓器提供のオプトアウト方式などが代表例として挙げられます。
さらに、感情マーケティングという分野も発展しています。これは、感情が購買を決定する重要な要素であり、「好き」「安心」「懐かしい」といったポジティブな感情が特に強い影響力を持つという考え方です。たとえば、CMのストーリーテリングにおいて、ノスタルジー(懐かしさ)を強調した広告が制作・展開されるのは、こうした研究成果に基づいています。
このように、消費者心理学はさまざまな角度から消費者の行動を心理学的に研究し、その成果は実社会の多くの場面で活用されています。
この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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