似合う色の日と心理学には、どのような関係があるのでしょうか
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日本では365日の全てに何らかの記念日が制定されています。2月16日は「似合う色の日」に制定されています。これは一般社団法人・日本パーソナルファッションカラーリスト協会(JPFCA)が制定したものです。日付の由来は「似(2)合う色(16)」の語呂合わせからきています。本協会ではグラデーションカラースケールによる、一人ひとりに本当に似合うパーソナルカラー診断を提供しています。この日はグラデーションカラースケールの認知度を高めるとともに、カラーリストのスキルの向上が目的となっています。
また、似合う色を身につけることで心豊かに人生を満喫できるようにとの願いが込められた記念日となっています。なお、本協会では色彩理論に基づいた顔映えする色を見つける診断方法を確立しており、特許を取得しているグラデーションカラースケールでは、ベース・明度・彩度・清濁色という4種6枚のオリジナルドレープ(布地)を顔に当てることで顔映えする色を特定していくというアプローチになります。また、既存のカラー診断にニュートラルという概念を加えることで、これまでのカラー診断では得られなかったオーダーメイドの顔映えする色や似合う色を明確化することができるとしています。
では、心理学と色には、どのような関係があるのでしょうか。
心理学の応用分野の1つに、色彩心理学があります。色彩心理学は色(色相・彩度・明度)が人間の認知・生理・感情・行動に与える影響を研究する学問分野です。また、色彩心理学は神経科学・文化人類学・デザイン研究・マーケティングなどの分野とも密接に関連する分野となっています。
色彩心理学の基本的な理論として、生物学的・進化的な特定の色に関するものがあります。たとえば、赤は警告を意味しており、即時的な注意反応を引き起こす生理的なシグナルであるというものがあります。また、色には色相・彩度・明度という区分があり、それぞれ異なる心理的な効果を持つとされています。最近の研究では、特に彩度と明度が感情に強い影響を及ぼすことが判明しています。色と感情の関係性に関する研究の発展により系統化が進んでおり黄色は喜び、黒は悲しみ、明るい色はポジティブ感情との一貫した関連性が認められています。ただし、これらの関係性は中~小程度であること多いとされています。
色は文化・経験によって意味づけられるとする学習・連想モデルがあり、たとえば、白は祝祭、黒は喪などの意味を持つというものです。さらに、文脈依存として、色の効果は商品デザイン、室内、映像など、その色に関するコンテンツと強く関連するという理論もあります。そして、最近の研究では色の特徴が好みや評価に大きく影響する場合はあるものの、意味付けや解釈には文化差が影響することが判明しています。
次に、色彩心理学の研究成果は様々な場面でも広がりを見せています。たとえば、精神疾患などの治療・支援で実施される心理療法において、庭園を活用するものがあります。この中で、庭園の色彩が心理的に及ぼす影響について検討されており、庭園という環境とその色彩の状態が人間の心理にどのようなポジティブな影響を及ぼすのかが検討されています。また、最近注目が集まっているVRについても色彩心理学的な観点からの研究が進めれています。たとえば、VRにおける光・色の組合せが不安を軽減させる可能性があることが判明しています。これらは心理学の中でも、特に臨床心理学や健康心理学、精神医学の観点から、色彩がストレス軽減、ネガティブ感情の減少、ポジティブ感情の増加などの効果などについて検討するものとなっています。
このように、色について心理学では様々な観点から研究が進められているのです。
この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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